健康診断のすすめ
大切なのは、早期発見・早期治療。
当院では、健康診断を積極的におすすめしています。
病状が進行してから診察を受けるケースはまだ多く、「もう少し早ければ助けられたかもしれない」という場面に出会うこともあります。定期的な健康診断で、早期発見・早期治療につなげることが可能です。
ただし、健康診断を受ければ必ず健康になれるわけではありません。結果を分析し、治療の必要性を理解した上で、適切な治療を受けることが重要です。異常が指摘されても放置されるケースは非常に残念です。
飼い主様にも、積極的に治療に参加していただきたいと考えています。
健康診断の特徴
健康診断に決まったコース設定はしていません
高額になりがちな検査を定期的に細かく実施するのは、飼い主様にも動物にも負担が大きすぎることがあります。
ご相談の中で必要な検査を選択し、最適な内容をご提案できればと考えています。
1日かけて実施する人間ドックは、心身ともに負担が大きいものです。
動物においても、今回は胸部・次回は腹部など、あえて一度に全身の検査を行わない方法も良いと考えています。
健康な時の血液・画像データも電子カルテとPACSで管理
これから動物病院を探している方も、まだ健康診断を受けていない方も、まずは健康な時に健康診断をおすすめしています。
スムーズな検査で、同時に様々な検査を行うことが可能です。
基本的には病院に何度も来院する必要がなく、動物に対する負担を軽減できます。
しっかりと検査結果を管理することで、今後体調を崩した際にも大きな助けになります。
目には見えない変化を発見し、異常が分かれば早期発見・早期治療につながります。
主な検査項目
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血液検査 - 血球計算と生化学検査で、肝臓・腎臓など臓器の機能を確認します。
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尿検査 - 尿糖・尿蛋白・結晶の有無を調べ、糖尿病・尿結石・腎疾患などを検出します。
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糞便検査 - 腸内細菌の検査に加え、寄生虫などの有無も確認します。
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眼科検査 - 角膜の乾燥や眼脂、充血などの異常を詳しく確認します。
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超音波検査 - 超音波(エコー)で臓器や消化器官などの内部構造を観察します。
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レントゲン検査 - 骨格や臓器の形状・状態の異常、骨折の有無などを確認します。
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CT検査 - 360度方向からエックス線を当て、体の内部を立体的に観察します。
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内視鏡検査 - 小型カメラで消化管内の異物や腫瘍の有無などを調べます。